連載小説・新世界物語

2015年6月11日 (木)

でいりーよみもの「新世界物語」75

今日でこの小説の連載は最後です

この小説は簡単な設定と今回の最後の〆の部分のみしか決まっていない状況で見切り発車という、無謀な冒険でした。
書き始めた時の題名は「新世紀物語」でした
実は今使っている題名も、まだしっくり来てない感じ
それでも、アルファポリス内での読者の方と、ココログ内で読み続けて下さった方と合わせて2~30人の方が読んで下さっていました
とても嬉しく有難かったです
自分の書いたモノは何とか書籍化したいのですがどうでしょう?
アルファポリスの条件には全く届きませんから、いつになるかは分かりませんが、努力は続けようと思います。
ずっと読んで下さってありがとう。さいごもぽちっとよろしくね(^◇^)

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(75)

「ジェフ、今回の遠隔会議の内容も、何時ものように『リーダーの1日』に掲載しますか」

「ああ、頼む。ただ、イサオ達のことはもうしばらく待ってくれ。まだ、存在は秘匿しておこうか」

「では、多絵達とのことのみということで、手配致します」

と返事をし、耳に手を当てて広報へと連絡を入れた。

 それを受理した広報担当が、渋い顔をしながら思った。(独裁者気取りだな。合議で決めるという原則は一体どこへ行った?全てトップダウン方式で、俺達は手足の如く使われる一方だ。こんなことなら以前の体制と大差ないじゃないか。扱いが是正されれば疑問がない分、以前の方が楽だったかもしれんな)

 胸の内に潜むこうした囁きを看過し続ければ、いずれ大きな不満のうねりとなって襲いかかってくるだろう。しかし、胸の内に留まっているならば、表に出て来た頃には対応が難しくなっていたとしてもおかしくはない。

 為政者に求められるのは、実のところくすぶる不満の種を上手くあぶり出し、種の内に解消してしまえる能力なのかもしれない。残念なことに、ジェフ達は優秀な科学者の集まりではあったが、民衆の心の機微にまで想像力が働く人材に欠けていたようであった。

 各所に小さな濁りが生じていた。にもかかわらず、

「今、この時に、今迄何百年もの間使われてきたある宗教家の生誕年を基準とした年号を12月31日付で廃ことをここに宣言する」と、告知されてしまった。

 この時、世界政府が樹立され、世界共通の年号が定められ。人類は新たな一歩を踏み出したのである。

だが、多くの波乱を内在させたままの発進は、同時に新たなる混沌の始まりでもあった。

 

 

2015年6月 9日 (火)

でいりーよみもの「新世界物語」74

隣国の伝染病の話題が上ると

韓流ドラマ「ザ・ウィルス」を思い出してしまう
何が大切か忘れずに、適切に対応して欲しいし、
出来れば鎮静化するまで、海外からの旅行者の受け入れを制限して欲しい
これ以上お亡くなりになる方が出ないで欲しいモノです
どうぞ、もう終わりますように……

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(74)

>おい、それとあいつらが言ってた色んなチャンネルの候補が上がって来たら、出来るだけ協力してやろうよ

>じゃねぇ、サブリーダーはあんたで決まり。適当に分配してね。みんなの得手不得手もあんたなら把握してるでしょ?やってよね

>えーっ、メンドクサイよ。イサオ~、お嬢ちゃんが面倒なことを押し付けるんだよ~

>何言ってんだよ。嬉しいくせに。頼むよ

>イサオ、心配いらないよ。おいらが補佐するからさ

>やさしい~

>ああ、有難いよ

>じゃ、早速始めようか

 

「では、多絵、李紗、思わぬ方向に話しが進んだが、今回の遠隔会議はこれで終わりでいいかい?」

「ええ、ジェフ、こうやって色んな紆余曲折を吸収しながらだろうけど、私達が夢見た世界が段々と実現していくわよね。そうなったら、落ち着いたらの話しだけど、出来れば私は政府には入りたくないのよ。多絵が嫌でなければ、一緒に研究施設にでも就職して、こういう立場から足を洗いたいわ」

「あ、賛成~。もうこういうのは沢山かも」

「それは、新政府が軌道に乗ってからにしてほしいな」

「そうよ。創成メンバーなんだから、最初はいてくれなくちゃ困るわよ」

「だから、落ち、、、」

「李紗、分かってるのよ。でもね、信頼できる人材を育成するまでには時間がかかるわ。きっとその望みはいつか叶うだろうから、今は協力してね」

 

 

2015年6月 7日 (日)

でいりーよみもの「新世界物語」73

昨日の朝、3男君と並んで歯磨きをしていたら

あんにゃぁ、背、抜かされてるやんか
ついに我が家で一番のチビになっちゃった(^^ゞ
嬉しいけど、何だかショックでぃ
まあいいや、今日は小説の日、ぽちっとよろぴくね

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(73)

>やだ、あの人達ったら、私達にどれだけ仕事を振るつもりなの?ハッカー達だけじゃなくて、何よ宗教やらも?

>全くだな。手先か何かと勘違いしてねぇか?

>まあ、そう言うなよ。言うほど多くはないだろ?

>まぁな。手を着けたら結構早いものな。前回も思ったほどでもなかったし、

>なら、前回の分担と同じでいいだろ?

 

 多絵達の遠隔会議の様子を横目に、既に協力体制が出来上がりつつあるハッカー達も、どうやら決して一枚岩ではないようだった。正直でざっくばらんな遣り取りの裏で、危なっかしい反発を抱く者がいた。

(は?冗談だろ。折角妙な縮小化から免れたのに、なんでわざわざ、小さい奴等に協力する必要があるんだよ。そもそも俺はイサオをリーダーとして認めたわけじゃないのに、どうしてあいつの意志に従わないといけないんだ?)

 適当に相槌を打つようにチャットに入力しながら、内心忸怩たる思いを抱えているようだった。

 彼の名はいずれ妙な余韻を残した事件と共に歴史の1ページを飾ることになるのだが、今はまだハッカー達の中で色んな意味で地味な存在だった。ただ、透明な水に一滴の墨汁を落とした時の濁りのように、暗くゆらぐだけだった。

 

>前回の分担?私何だっけ?

>若年寄か?あんたは旧大陸の東側の担当だったろ

>あー、そうだった。履歴残さなかったンだよね。うわう、めんどくさ~

>そんなもんどっかにひっかかってるよ

 

 

2015年6月 6日 (土)

でいりーよみもの「新世界物語」72

早月晴れを堪能する前に梅雨がきそうですね~

8月に休日を設けるより、6月にして欲しかったなぁ
雨の日とか梅雨の日とか、雨に感謝する日としてさぁ
休みの日まで頑張ろうとか思えるんだけど……
さて、今日は小説の日 ぽちっとよろぴくね

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(72)

「手間が省けたな」

「ジェフ?、あなたの元々の意志を考えるなら、これは始まりに過ぎないわよね。あとどのくらいのチャンネルを持つつもりなの?」

「イサオ達のようなグループには、イサオ達からアプローチしてもらおう。数の把握も彼等に一任しよう。後は、どういうグループに対してチャンネルを開くかだ」

「ね、折角イサオ達が宗教家に呼び掛けてくれたのよ。それを使わない手はないと思うんだけど」

「その通りね。それもイサオ達に?」

「だな。前回と同じルートでやってもらおう」

「それから、それぞれの国の旧政府組織、経済団体、スポーツ、音楽、芸術なんかの団体、、、」

「農業、工業、商業的な組合、労働団体」

「そんなところか……」

「こういうチャンネルが上手く機能するかどうかは分からないけれど、開いておいて損はないということね」

「心配し過ぎじゃない?」

「まあ、何か新しく事を始める時には用心し過ぎってことはないだろう。リスクマネジメントってところだ」

「そうね。でも、私達としてはこういうものが機能せずに上手く行く方が有難いけれどね」

「やだ、前途に暗雲立ち込めてそうだわ。もっと前向きに考えましょうよ」

「ふふっ、そうね。暗い予測ばかりしていると現実に反映されてしまうわね」

「そういう非科学的な表現はおいても、人が沢山集まったら、その意志はひとつじゃないわ。どんな場合でも、異常事態に備えて悪いことはないと思う」

 

 

2015年6月 4日 (木)

でいりーよみもの「新世界物語」71

自信があれば可能性を疑わないんでしょうねぇ

頑張ってる割に、ちっとも自信がつかない
何をしても自信がない……
欲しいものを手に入れられる気がしない
っっっ、あっかぁん、こりゃ下がり過ぎでんな
ええい、気を取り直して
今日は小説の日、ぽちっとよろしくねん♪

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(71)

>わわっ、彼女名前何て言うの?すっげぇ、好み

>ああ、白河多絵。例の淵議員の秘書やってた女

>あら、あんなにお茶目な子だったの?どっちかっていうと冷静沈着で頭がいいタイプに思っていたわ

>うん?この計画に参画した理由が彼女をそういう風に見せてたようだよ。あの江李紗ってのと仲良くなってから、ちょっとはじけた感じだな

>ま、二人とはいずれ仲良くなれるだろ?で、どうすんだ?乗るのか?

>問題あると思うか?

>……、イヤァ、ないな

>私は賛成よ。こっそりやるより早い場合も多いし、万が一嵌められそうになっても、こちらの技術で確認は可能だし。無駄じゃないと思うわ

>じゃ、参画ってことで。善は急げ~っと

>あ、こらっ、勝手に何を!

 ブラインドタッチを止めるのは難度の高い技術に違いない。イサオが止める間もなく、1人が入力してしまった。

>新政府準備室のお歴々へ。承知。イサオの代理

 突然、1人の立体画像が乱れて表れた文字に、

「あらまぁ、あっちにも多絵みたいのなのがいるようよ。多絵の呼びかけにお返事よ」

「ホントだぁ。イサオ~、サンキュ~ッ、チュッ」

>ったく。詳細はジェフと直接交渉ということでいいか?

「はははっ、まいったな。こういう展開は想像していなかったよ。だが、イサオ、それがいいだろう」

「話しが早くてよかったわ」

「他の皆さんにもいずれお会いしたいわ~♪」

 多絵の呼びかけに双方で頬笑みが広がった。

 

2015年6月 2日 (火)

でいりーよみもの「新世界物語」70

今日は、3男君の学校で体育祭

お弁当持って、3男君のお友達T君ママと観覧してきまぁす
しゃて、今日は小説の日
そろそろ終わりが近づいてきて、結びの難しさに苦悩~
でも、ともかく、ぽちっとよそぴくね♪

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(70)

「ねぇ、ジェフ、放置するだけじゃ勿体なくない?」

「あら、李紗は私と同じ考えのようね」

「ああ。泉深の言う取り込み作戦だな?」

「ええ、そう」

「彼等は使える力を持っているわ」

「だが、イサオ以外のメンバーが施術を受けているという保証はない。大きいままのメンバーがいるとしたら、おそらくこちらの提案を受け入れることはあるまい」

「なら、ことは簡単よ。イサオ相手に交渉するチャンネルを確保しておけばいいでしょ」

「あ、そうか。そもそもリーダーならメンバー全員の意見を集めることも可能だし、会議などの集まりに出てもらうにも、小さいイサオさえいれば問題ないってことね」

「ふっ、多分あっちでもそういうことになってるんじゃないかな。私はね、結構イサオが好きなんだよ」

「反抗的な息子みたいで?それても似てるかしら?」

「泉深、イジワルを言うな。どっちもだよ」

「え?誰に似てるの?」

「多絵、それは後であたしと話しましょ。それより、イサオとはどうやって連絡をとるつもりなの?」

「その点については、我々が既にアクセスを試みています。間もなく返信があるでしょう」

「元々、運転手をしていた時の携帯が活きていました」

「それに、彼等の能力を厳密に評価するならば、この遠隔会談すらハッキングしているとしても、何の不思議もありません」

「そっか。じゃ、イサオ~、頼むから協力的でいてね~」

「全く多絵ったら。あきれた。」

「らしいわね。そこが彼女の魅力かしら」

2015年5月31日 (日)

でいりーよみもの「新世界物語」69

地震と火山と……段々不安になりますね∑(゚∇゚|||)

どこも大きな被害が出ませんように
しゃて、今日は小説の日、ぽちっとよろぴくねん♪

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(69)

 この立体画像のやりとりも彼等には簡単にハッキング出来てしまった。

>すごいな

>ああ、俺の不安が具体的に理解できたな

>ちょっと、そうなの?やだ、説明してよ

>うん、リーダーがジェフのように発想のバランスのとれたタイプなら、無茶苦茶な迷走はしないだろうけど、普通勝利の美酒に酔うと、自分達の行ないは全て正しいような錯覚を抱くようになるんだ

>あ、おぼろげながら分かった

>迷走しないために、敵対する勢力、この場合負けた側の人間も建国の一員として迎えるってことだな

>そうだ。実際には別の混乱が生じるかもしれないけど、極端に走ることに比べれば抑制可能だと考えたんだろうな

>ね、だとしたら、私達も情報統制局みたいなところへお呼びがかかるかも

>大いにありそうだ

>もし要請があれば参画するつもりなのか?

>俺は、表舞台に立つつもりはない。そもそもそのつもりがあるなら、何も匿名でこんなことしないさ

>じゃあ、どうするつもりなんだ?

>おい、こういうのはどうだ?イサオのみが現政府に対して窓口になるってことで、ジェフと連絡回線を一つだけ準備したら?少なくともジェフの考えには協力体制にあることを知らせたら?

>どうするかな?ただ、ジェフは俺がこういう風に動くのを予測してたんじゃないかと思う。だから、俺らの使いようも、実は想定しているような気がする

 

 

2015年5月30日 (土)

でいりーよみもの「新世界物語」68

昨日は用事があって新橋まで行ったのですが

帰りに雨が降り出して、しかもすごく寒くなってた((+_+))サムッ
皆さんは体調大丈夫ですか?
しゃて今日は小説に日、読んでね~

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(68)

「今回の場合悪用と言い難い」

「寧ろ平和目的とも言える」

「面白い試みだった」

 それぞれがまるでそう思っていないような無表情で、好意的な言葉を述べた。

 多絵と李紗は顔を見合わせて、同時に言った。

「見逃すのね!」

「放置するということなのね!」

 その双子のような反応に、ジェフは大きく笑いながら

「いや、今のところ罰する法がないということにしておこうと思っている。イサオの意図するところには。私も思うところがある。その意図が成功するならばそれにこしたことはないとすら思っている」

「ジェフも考えていることなの?」

「もしかして、以前から頑迷に主張していること?」

「頑迷とはヒドイな。だが、そうだ。私は必要だと考えている。なくてはならない勢力だと思う」

「ジェフ、もっと具体的に言ったら?」

「いや、泉深、多分二人は分かっていると思う。そして、政府が罰しないことの意味を考える者がいることを祈ろうと思う」

「そっか、ジェフは以前から羊化しなかった大きい人達も、羊化して小さい人にしたら羊化から戻して、政府の一員だった者は再び元の地位に戻すって言ってたわね」

「ふっ、何も言うつもりはないよ」

「反対する意見を封じ込めた政府は腐敗する」

「もしくは専制になる」

 興奮状態にあった時の危険性を思い出して、二人の胸にひやりとしたモノが降りて来た。

2015年5月28日 (木)

でいりーよみもの「新世界物語」67

今週は、何だか不調~

どうもアレルギー症状に思えるにゃ
ともかくいっぱい寝るのにゃぁ、ふにゃふにゃぁ
けふは小説の日、読んでね~

始まりの話(67)

「今後、お二人と同様の問い合わせがあると見越して、こちらとしての対応を説明する資料を用意しました」

その手が送信機を操作しているのが見えたので、多絵は受信機の前に移動し、資料を受け取った。

「先ず、羊化が始まる以前の主要十カ国におけるハッキング関連の法律と事例を集めました」

「大抵の国では、目的用途に関わりなくハッキングという行為自体を規制し罰則を設けていました。表向きはそうでも、軍や警察、一部の政府組織などは秘密裏に手段としていた節はありますが、概ね犯罪として扱われていたと言えるでしょう」

「対策としては、法整備が進んでいない現状を鑑み、規制することが難しいという立場をとることが妥当でしょう。但し、明らかな悪意や反体制の意志があると確認された場合は、別の判断が必要でしょう」

「また、映像に散りばめられたサイブリミナルの写真に関しては、過去を振り返っても、広告に関連した法律では規制されることはあるようでしたが、伝達を目的としたニュースで利用された場合の想定を特に見つけることができませんでした」

「サブリミナル?」

「そんなものまで?」

 同時に呟いた二人に、三人の準備室の人間が順番に説明した。

「人間の目に感知出来ない瞬間的な映像の混入」

「元は飲料水の広告に砂漠の映像をまぜたもので、広告効果は定かではないが、禁止された手法」

「マインドコントロールの一つとして、悪用された事例が公でない記録にはある」

2015年5月26日 (火)

でいりーよみもの「新世界物語」66

久しぶりに大きい地震がありましたね

皆さん、大丈夫でした?
と~まはちょっぴりびっくりしました
それにしても、子どもの手が離れると不安は大きくなるものですね(・。・;
しゃて、今日は小説の日、段々閉めに近付けているのですが
上手くまとまるかとドキドキです。読んでぽちっとよろぴくね

新世界物語

作:二ツ木 斗真

始まりの話(66)

「天才?ハッカーの?」

「そうか、あの一言!」

「李紗は分かったようだな」

「どうして、ハッカーを仲間にしたの?ただ、淵議員の運転手だったから都合がよかっただけじゃないの?」

「そう、元々はそういうだけのつもりだったけれどね、あまり素行がよくないタイプだと羊化を解いた時に協力的でないかもしれないから、前身を精査したのさ」

「ハッカーってよく分かったわね~」

「うん、都合のよいことに公表不可の前科があったんだ。未成年の時、大国の政府のシステムをハッキングして、その年の全国の実力テストの結果を公表しちまったんだ。お蔭で政府高官の子弟達の不正が発覚した」

「それって犯罪的技術を持った正義漢?」

「そう、その上頭脳があり過ぎて暇だものだから、武闘能力も鍛え上げちゃったんだよ。油断した警官を伸して、挙句、逃走。で、ハッカー集団をまとめた」

「うわぁ、すごい、ある意味かっこいいわね。でも、なんで小さくなって羊化されちゃったの?」

「うん?まあ、詳しくは知らない。ただ、羊化には相当頭に来てたみたいで、協力は無理かとも思ったがな」

「でも、結構冷静だったわよね。何を考えてたのかしら?」

「もう、多絵!私にも質問させて!イサオの話しはまた後にしてね」

「ああ、全く、多絵の知りたがりグセは終わりがないな。で?李紗は何が聞きたい?」

「イサオの意図。これに対する政府の対応」

「うん、そう思った。それについては彼等から説明してもらうつもりで、同行した」

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